カンテレ 岩井志麻子氏発言を番組で謝罪…「差別意図ない判断、誤りだった」

 関西テレビは22日放送の「胸いっぱいサミット!」(土曜、正午)で、5月18日の同番組で作家の岩井志麻子氏(54)が「手首を切るブスみたいなもんなんですよ」と韓国人を揶揄(やゆ)する発言をした際、差別的な意図がないとして編集せず放送したことを改めて謝罪した。

 冒頭、関純子アナウンサーが「国の外交姿勢を擬人化した発言につきまして、さまざまなご意見をいただいております。当初、その発言には差別的な意図はないと考え、放送しました。しかしながら、その後、社内で議論した結果、視聴者の皆さまへの配慮が足りず、心情を傷つけてしまう可能性である表現であり、そのまま放送した判断は誤りだったとの結論に至りました。真摯(しんし)に反省し、視聴者の皆さまにおわび申し上げます」と頭を下げた。

 その後、「今後は多様性の尊重や、人権への配慮といった放送に求められる価値を重んじた番組作りに一層、つとめて参ります」と今後の局の姿勢を明かし、再び頭を下げた。

 5月の放送後、視聴者から44件の意見が寄せられ、同局は「そのまま放送した判断は誤りだった。視聴者への配慮が足りず、心情を傷つける表現だった」と謝罪コメントを発表していた。

 6月19日には、新たに就任した羽牟正一代表取締役社長(66)が会見で「認識、意識、配慮というものが欠けていた放送であった」などと謝罪。同局では21日の異動で制作局のコンプライアンス担当を1人増員して3人にするなど、再発防止策を明かしていた。また、自己批評番組「カンテレ通信」で問題を検証し、当該番組である「-サミット!」での対応も「準備を進めている」としていた。

 韓国人の夫を持つ岩井氏は、収録だった同番組にパネリストとして出演。韓国人の気質を問われ「手首を切るブスという風に考えていれば、だいたい片付く」などと、リストカットする女性に例えて話した。

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