岩井志麻子 差別発言に関テレ新社長が謝罪「認識、意識、配慮が欠けていた」

 関西テレビは19日、大阪市内の同局で株主総会の報告会見を行い、20日付で代表取締役社長に選定される羽牟正一(はむ・しょういち)氏(66、テレビ愛媛代表取締役社長)が出席した。席上、5月18日に放送された「胸いっぱいサミット!」(関西ローカル。土曜、正午)で、作家の岩井志麻子氏(54)が「手首を切るブスみたいなもんなんですよ」と韓国人を揶揄(やゆ)する発言をしたことに対する、再発防止策の質問が出た。

 羽牟氏は「着任前でリアルタイムで見ることはできなかったが、後日、視聴した。私の第一印象では非常に違和感があった。認識、意識、配慮というものが欠けていた放送であったことは、視聴者の皆さんに大変、申し訳ないと思います」と謝罪。「送り手として、こういう放送で傷つく視聴者がいらっしゃる。想像力の欠如。創造して、いろんな判断をしていくことが欠けていたことは事実」と続け、再発防止策を検討中とした。

 制作局担当の喜多隆取締役は「5月19日から(再発防止に)取り組み、6月21日の人事異動で製作局のコンプライアンス担当を2人から3人にした。制作局長主導で、改めて人権、多様性の尊重をテーマに研修をやっていこうと思う」とした。また、自己批評番組「カンテレ通信」で問題の検証を予定し、「-サミット!」での対応も「準備を進めている」とした。

 局には視聴者からは電話やメールで44件の意見が届いたとした。

 韓国人の夫を持つ岩井氏は、同番組にパネリストとして出演。韓国人の気質を問われ「手首を切るブスという風に考えていれば、だいたい片付く」などと、リストカットする女性に例えて話した。

 同番組は収録だったが、岩井氏の発言は編集でカットされなかった。差別的な意図がないとして放送したものの、視聴者から批判が寄せられたという。

 同局は18日に「そのまま放送した判断は誤りだった。視聴者への配慮が足りず、心情を傷つける表現だった」と謝罪し、「今後は多様性の尊重や、人権に配慮した番組づくりに努めてまいります」とコメントを発表していた。

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