拳銃強奪容疑者の父・関西テレビ常務を退任「一身上の都合」…顧問に

 大阪府吹田市の千里山交番で巡査が刃物で刺され拳銃が奪われた事件で逮捕された飯森裕次郎容疑者(33)の父親であることを明らかにしていた関西テレビの飯森睦尚(むつひさ)常務取締役(63)が退任することが19日、分かった。2014年から同社の常務を務めており、当初、この日の定時株主総会と取締役会を経て再任され、社長補佐、営業局・スポーツ局・東京支社担当となる見込みだった。

 取締役会後に大阪市内の同局で行われた株主総会の報告会見では、飯森氏が19日付けで顧問に就任したことが発表された。同局は、任期や報酬などについて明らかにしなかった。

 会見では、16日夜に飯森氏から福井澄郎前社長に対し、捜査に協力しているという報告とともに取締役再任の辞退の意志が伝えられたという。その後、17日に一身上の都合により、取締役候補者を辞退する申し出があったという。この日の株主総会では取締役の選定を15名から14名に修正・撤回された。

 報告会見では、20日付で代表取締役社長に選定予定の羽牟正一(はむ・しょういち)氏(66、テレビ愛媛代表取締役社長)が「この場をお借りして、一昨日に(局として)コメントをしましたが、吹田の事件に関して一言申し上げたい」とし、負傷巡査の回復を願うとともに「重大な事件でもあり、マスメディアとして社会的責任を果たしたい」などと飯森氏には触れることなくコメントした。

 飯森氏は事件発生の翌17日に代理人弁護士を通じてコメントを発表。謝罪と警察官の回復を願った上で、「このような事態となったことについて、大変驚いており、いまだ信じられない気持ちがありますが、今後の警察の捜査にも全面的に協力する所存でございます」と思いを明かしていた。

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