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警官襲撃犯 関西テレビ常務の息子だった 逮捕も容疑否認「病気がひどくなったせい」 

 大阪府警吹田署に入る飯森裕次郎容疑者(奥)=17日午前7時52分(提供・共同通信社)
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 大阪府吹田市の千里山交番で、古瀬鈴之佑巡査(26)が刃物で刺され拳銃が奪われた事件で、吹田署捜査本部は17日、強盗殺人未遂容疑で、住所不定、職業不詳の飯森裕次郎容疑者(33)を逮捕した。同日早朝、大阪府箕面市の山中で発見し確保した。捜査本部によると「私のやったことではありません」などと容疑を否認している。飯森容疑者の父で、関西テレビの飯森睦尚常務取締役(63)が、弁護士を通じてコメントを発表。「いまだに信じられない」などと胸中を吐露した。

 捜査本部によると、飯森容疑者は「私のやったことではありません」などと容疑を否認。精神障害者保健福祉手帳を持っており「病気がひどくなったせい、周りの人がひどくなったせいだ」とも話している。捜査本部は動機を調べ、丸1日にわたる足取りなど全容解明を進める。

 古瀬巡査は意識不明の重体。巡査の左胸の刺し傷は深さ約11センチで、肺を貫通し心臓まで達していた。刺さっていた包丁は全長約29センチ、刃体約15センチ。約3分間で胸や太もも、腕など7カ所以上を刺されるなどしており、捜査本部は飯森容疑者が強い殺意を持って襲ったとみて調べている。

 所持していた拳銃に入っていた実弾は4発で、1発発射された形跡があるが、人的被害は確認されていない。事件発生から約20分後の16日午前6時ごろ、交番近くの住宅街で複数の住民が破裂音を聞いており、発砲との関連を捜査している。

 捜査本部によると、交番の防犯カメラに写った不審な男について、事件直前まで東京都品川区に住んでいた飯森容疑者に酷似していると父親が府警に連絡。身体的な特徴などから高校まで大阪で過ごし土地勘のある飯森容疑者が関与していると判断し、17日未明に逮捕状を取った。

 16日午後8時すぎに飯森容疑者とみられる男が山中の方向へ向かう様子が周辺の防犯カメラで確認され、府警は夜明けとともに捜索。木製ベンチで横になっていた飯森容疑者を見つけた。

 飯森容疑者は捜査員が近づくと、手を動かすそぶりを見せたため制止。氏名を尋ねると「飯森裕次郎」と答えたという。拳銃はベンチ下のポリ袋から見つかった。リュックサックの中には現金約10万円やカード、診察券などが入った財布、携帯電話もあった。携帯電話の電源は入っていなかったとみられる。

 飯森容疑者が箕面市で虫よけやスマートフォンの充電器を購入していたことも、吹田署捜査本部への取材で判明。飯森容疑者はその後、山中で一夜を明かしたとみられ、捜査本部は山中で逃走生活を続ける計画だったとみて調べている。

 一方で、山と住宅街との行き来を繰り返したり、路上で堂々と拳銃を手に歩いたりするなど不可解な行動も多く、捜査本部は詳しい足取りの裏付けを慎重に進める。

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