「3年A組」の堀田真由 教室から監獄へ…映画「プリズン13」主演

 日本テレビ系1月期ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」で注目を集めた女優の堀田真由(21)が、映画「プリズン13」(8月30日公開)で主演を務めることが17日、分かった。「3年A組-」では生徒役で人質となり、10日間“学校”に閉じ込められたが、今度は“監獄”で7日間を過ごす危険な実験へ参加する女子大生を熱演。同じ“密室サスペンス”で女優としての成長を見せる。

 「プリズン13」は、1971年にアメリカで実際に行われた心理学実験「スタンフォード監獄実験」をモデルに描く密室サスペンス。集められた12人が、監獄に模した施設で7日間を過ごし、その間の行動や心理状態を観察される。堀田は、実験に参加する女子大生マリを演じる。

 菅田将暉が演じた教師が生徒を人質に取り監禁する戦慄(せんりつ)のストーリーで、最終回15・4%(関東地区、ビデオリサーチ日報調べ)と話題になった「3年A組-」と同じ“閉鎖空間もの”。だが、違った魅力を感じている。「(前作は)バラバラだった矢印が同じ方向を向いていったのに対し、(今作では)集団による力関係が生じることで、どんどん人間の精神が崩壊していく姿がリアルに描かれている」と分析した。

 「3年A組-」で見せた同じ水泳部員をライバル視する、芯の通った役とは一変、「自分自身を出せない女の子」の複雑な心理を繊細に演じた。主演という重圧にも「責任感や考え方、自分自身を見つめ直し、役者としての自信にもつながった」と手応えは十分だ。

 今年8月以降で「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」(9月6日公開)など、5本の出演映画公開を控える。「全て違ったキャラクターを演じさせていただいた」と話すように、作品ごとに表情を変える演技力は、若手屈指という呼び声も高い。

 演技にひたむきに向き合う21歳が、3年A組から巣立ち、迷い込んだ監獄からも羽ばたいていく。

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