堺市長に維新の永藤氏 大阪都構想実現へ加速

 政治資金問題での前市長辞職に伴う堺市長選は9日投開票の結果、大阪維新の会新人の元大阪府議永藤英機氏(42)が、「反大阪都構想」を掲げた無所属新人の元市議野村友昭氏(45)ら2人を破り初当選した。維新は大阪ダブル選や衆院大阪12区補欠選挙に続く勝利で、夏の参院選へ弾みをつけた。今後、都構想の堺市への拡大論が加速する可能性もある。

 投票率は40・83%で前回を3・48ポイント下回った。

 過去2回の市長選では、大阪維新候補が反都構想を掲げた竹山修身前市長に敗れた。前回から連続挑戦となった永藤氏は、ダブル選で勝利した大阪維新代表の松井一郎大阪市長や吉村洋文大阪府知事と連携し、経済を成長させるとアピール。「堺市での都構想議論は時期尚早で将来的な選択肢の一つ」と述べ、不安解消に努めた。地方議員や国会議員らが多数応援入りし、支持を広げた。

 野村氏は、永藤氏が勝利すれば、大阪維新の看板政策で大阪市において制度設計が進む都構想が広がり、政令指定都市である堺市が廃止されると主張。自民党市議団や、立憲民主、国民民主両党の市議、共産党系の市民団体などからも支援を受けたが、及ばなかった。

 政治団体「NHKから国民を守る党」代表で元東京都葛飾区議の新人立花孝志氏(51)も支持が広がらなかった。

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