歌手の加山雄三（８２）が６日、神奈川・茅ヶ崎市民文化会館で４年ぶりの全国ツアーの初日公演を実施。５月に腰椎を骨折していたことを明かした。

　加山は１曲目の「恋は紅いバラ」を歌い終わるなり、観客に向かって「皆さんにおわびしなくちゃいけません。腰がここまでしか曲がりません。圧迫骨折しております」と報告。満員１３００人のファンからは驚きの声が上がった。

　関係者によると、加山は５月１６日に自宅で筋トレをした際、バーベルを落とさないよう支えたところ「ギクっときた」（加山）と骨折。正式な診断は「腰椎椎体骨折」で、全治までには通常、寝たきりで１カ月半かかる重傷だったという。

　だが、超人的な体力を誇る加山は「朝晩に（痛み止めの）錠剤を飲んでいる。腰には何もしてないよ」とコンサートを強行。トレードマークのエレキは“封印”となったが、ヒット曲「夜空の星」「君といつまでも」「お嫁においで」などを熱唱した。

　ツアーは来年４月１１日の誕生日まで、全国２４カ所２４公演を予定。収益の一部は３月に加山と日本セーリング同盟が設立した「海　その愛基金　海洋環境クリーンプロジェクト」に寄付される。