ピエール瀧被告「役者の多様な仕事でストレス」「いつかはやめないと…」【被告人質問1】
麻薬取締法違反で起訴されたテクノユニット・電気グルーヴのピエール瀧被告(本名・瀧正則)の初公判が5日、東京地裁で始まった。裁判は即日結審し、検察は1年6月を求刑した。18日に判決が言い渡される。
法廷に現れた瀧被告は黒スーツに白いシャツ、紺色のネクタイ姿で、髪の毛はきちんと整えられていた。起訴内容については認め、保釈以降は薬物依存治療プログラムを受けていると説明。今後については「二度と手を出しません」とも語った。【以下、被告人質問一問一答(1)】
(黒スーツに紺ネクタイで裁判官に一礼してから入廷すると、傍聴席に顔見知りがいたようで、表情を緩めて会釈。冒頭の身元確認で職業を聞かれて)
「ミュージシャンをやっていましたが、所属事務所を解雇されておりますので、無職と言えるかもしれません」
-起訴状に関して違うところは。
「ありません」
(被告人質問。まず弁護士から)
-薬物をやめられなかった理由は。
「ストレスを解消するにあたっての手段を見つけるべきでしたが、心の甘さが確実にあったと思います。そういう物を手に入れる環境にあったのも、大きな要因だと思います」
-なぜストレスがたまったのか。
「自分はミュージシャンでこの世界でお仕事をさせていただくようになり、近年は役者として多様な仕事が舞い込んでくるようになり、時間的、精神的に私生活を圧迫するようになってました」
-奥さんには相談しなかったのか。
「早朝に家を出て、帰ってくるのは深夜。寝てる家族を起こしてまでストレスをぶつけるのには迷いがあり、どうしてもできなかったです」
-薬物の入手経路を素直に話したのは。
「今となっては遅いですが、いつかはやめないといけないと思ってました。逮捕をいいきっかけと言うと変ですが、そういう生活から足を洗おうという気持ちになりました」