木村進さん死去 腎不全、68歳…吉本新喜劇座長として寛平と時代築く

 木村進さん=2001年撮影
 全盛時代の間寛平(右)と木村進さん
 全盛時代の間寛平(右)と木村進さん
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 元吉本新喜劇の座長で喜劇俳優の木村進さんが19日午後3時14分、腎不全のため入院先の大阪市内の病院で亡くなった。68歳だった。福岡市出身。関係者によると、木村さんは1年ほど前から施設で生活していたといい、5月14日に体調を崩して入院したという。

 木村さんは父が二代目博多淡海さん、母が博多淡子さんという、喜劇界のサラブレッドだった。20歳で吉本興業に入り、23歳という異例の若さで新喜劇の座長に就任。人懐こい博多弁で人気を博し、間寛平(69)との名コンビで新喜劇に一時代を築いた。寛平とは、木村さんの新婚家庭に間が居候するなど、私生活でも親友だった。

 テレビではABCテレビ「あっちこっち丁稚」、「花の駐在さん」、MBSテレビ「モーレツ!!しごき教室」などに出演、関西演芸界の雄として活躍した。

 酒が大好きだった。寛平は「そんな飲み方してたら倒れるで」と心配していたが、「三代目博多淡海(はかたたんかい)」を襲名した翌88年、襲名披露の全国公演中に脳内出血で倒れた。左半身に障害が残り、車イス生活となり、吉本を退社した。

 95年頃からは吉本新喜劇時代の仲間と「木村進劇団」を立ち上げ、老人施設や自治体での講演を行ってきた。97年には舞台復帰を果たしたが、2000年代後半に足を骨折する不運に見舞われ、表舞台からは遠ざかっていた。

 通夜は21日午後7時から、葬儀は22日午前11時半から、ともに大阪市都島区毛馬街2丁目10の40、都島葬祭コスモール都島で営まれる。

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