歌手で女優の大原櫻子（２３）が、７月クールのテレビ東京系「びしょ濡（ぬ）れ探偵　水野羽衣」（水曜深夜１・３５）でドラマ初主演することが１３日、分かった。同じく初となるドラマ主題歌も担当する。水にぬれると過去にタイムリープできる主人公が、特殊能力を生かして事件を解決していく異色作で、大原は撮影中、毎日、バケツ一杯分の水をかぶりながら熱演。前代未聞のドラマに体当たりで挑んでいる。

　大原がぬれて、ぬれて、ぬれまくる！！

　「びしょ濡れ探偵－」は、水にぬれることで過去に行くことができる女子大生探偵が主人公のオリジナルストーリー。ラブホテル内にある家族経営の探偵事務所を舞台に、大原演じるヒロインが、過去で目撃した情報を基に犯人を暴く。

　決めセリフは「…水を差すようですが、彼は犯人ではありません！とんだ濡れ衣です！」。撮影はまだ肌寒い３月末から４月末に行われ、大原は「バケツ一杯の水を毎日かぶっております。寒いから、お湯をかぶりたい気持ちですが、作品上、湯気は出せませんので、冷たさと毎日戦っています」とド根性で熱演した。

　空のバケツでリハーサルし、やり直しが難しい水入りの本番は渾身（こんしん）の一発撮りで進行。現場では大原の体調を気遣い、すぐに暖かい場所に行けるよう配慮されていたという。

　大原の主演映画「あの日のオルガン」を見て、オファーしたという藤野慎也プロデューサーは「タイトな撮影スケジュールに加えてびしょ濡れでの撮影は、相当きつかったと思います。しかしながらきつい様子は一切見せず、楽しそうに撮影に挑まれていた姿が印象的でした」と感謝。挑戦的な番組作りで知られるテレビ東京の新たな１ページとなりそうだ。