読テレ「ten.」番組内で中谷しのぶアナ声震わせ謝罪「あいまいな態度を…」
性別を探る10日放送の企画が問題となった読売テレビの夕方のニュース「かんさい情報ネット ten.」(月~金曜、後4・47)が13日、放送され、番組冒頭でキャスターを務める中谷しのぶアナウンサーらが勢揃いして謝罪した。同局は同日、問題となった企画コーナー「迷ってナンボ!」を当面休止することを発表した。
冒頭で、中谷アナをはじめ、10日の放送に出演していた小島康裕解説デスク、乾佐登司報道局長ら4人が濃紺や黒いスーツ姿で一列に並び、まず、中谷アナが「今日はまず、番組からお詫びをさせていただきます。先週金曜日、街で出会った一般の方のプライバシー、人権への配慮を著しく欠いた放送をしてしまいました」と声を震わせ、謝罪。
「あの場であいまいな態度を取ってしまったことが、さらに多くの方を傷つけ、不快な思いを抱かせてしまったこと、深く反省しています」と語った。
中谷アナは当該のVTRあけで、コメンテーターとして出演していた作家・若一光司氏が「許しがたい人権感覚の欠如ですね」「こんなもんよう平気で放送できるね」と怒ったことに対し、「皆さんの悩みを聴きながらということですから…」とフォローするようにコメントしていた。
中谷アナの謝罪に続き、小島解説デスクが「私は金曜日、その場でVTRの内容が不適切であることについて、何ら指摘することができませんでした」と謝罪。乾報道局長も番組責任者として謝罪し、最後は4人揃って11秒間、深々と頭を下げた。
問題となった10日放送の企画では、「常連客の性別が分からない」という店員の依頼で、客本人に取材。恋人の有無を確認したり、胸の辺りに触れたり、免許証を確認した。VTRを見た若一氏が生放送の中で激怒。ネット上でも賛否両論となった。
読売テレビはこの日、マスコミ各社へのリリースで「一般の方に対し性別を確認するなど、人権上、著しく不適切な取材を行い、その内容を放送致しました。視聴者及び関係者の皆様に深くお詫びします」と謝罪。当該企画については当面の間、放送を休止すると発表した。