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水ダウ炎上の「おぼん・こぼん不仲説」はガチだったのか!?舞台で見た絶妙の距離…

ハンドマイクを手に、この絶妙の距離感!おぼん(右)とこぼんは決して目を合わさず、漫才を続ける=浅草東洋館
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 TBS系「水曜日のダウンタウン」(以下「水ダウ」)で、その“不仲ぶり”が話題となった漫才コンビの「おぼん・こぼん」を演芸場で取材した。漫談家・ケーシー高峰さん(享年85)の死去が報じられた今月10日、故人と半世紀近くも交流のあった2人が出演していた浅草の「東洋館」(旧フランス座)に足を運び、追悼コメントをうかがったのだが、その際、舞台における両者の“立ち位置”に衝撃を受けた。

 今年2月末に放送された「水ダウ」で、おぼんが相方のこぼんに嘘の解散話を持ちかけるドッキリ企画があったのだが、過去のわだかまりが一気に噴出。“ドッキリ”はどこへやら、“ガチンコ”かと思わせる感情のぶつかり合いが展開され、周囲を凍り付かせた。「8年間、私生活で会話がない」ということまで明かされ、ネットでは企画自体への賛否両論が飛び交った。

 1965年、大阪・福島商業(現・履正社)高校で同学年だった2人は在学中にコンビを組んだ。今年で54年。古希を迎えた。何十年も生業を共にする者同士が不仲であっても不思議ではない。私生活と仕事は切り離して、プロに徹すること。それは他のジャンルでもありうることだ。

 この「解散ドッキリがシャレにならなくなった展開」を受け、さまぁ~ずの三村マサカズは「最高のエンターテイメントだと思います。ご本人は嫌な気持ちになったかもしれませんが、長いことコンビでやってる良さ。悪さ。なにか若い方に伝われば」とツイート。“放送事故寸前”とまで評された大先輩のバトルに敬意を表した。

 そんな経緯を踏まえ、コンビの仕事場である演芸場へ。記者はその実態を目の当たりにし、あれはテレビ的な“プロレス”ではなく、限りなく“ガチ”に近いやりとりだったのではないかと思った。

 楽屋は別々。それ自体は珍しくはない。ツーショットが撮れないので、舞台に上がった2人を客席から撮ろうと、劇場側に許可を取ってカメラを構えた。上手と下手から別々に登場した両者の手にはハンドマイク。漫才といえばスタンドマイクという常識が覆された。見た目は、マイクを手にした2人の司会者が並んでしゃべっている感覚。絶妙の距離を取り、約15分間、一切目を合わせなかった。

 おぼんは「仲が悪くて15分間は目を合わせない」と冒頭でネタ振り。その通り、2メートル以上も離れて目を合わせず、互いの手にあるマイクで前を向いて喋る。ある意味、新しいスタイルの漫才を確立していた。発見だった。

 百戦錬磨の話術で笑いを取り、最後は浅草にちなんだ「エノケンの洒落男」を歌いながらタップダンスを披露。板もまた離れて置かれていた。そして上手と下手へ、別々に退場。その一貫した姿勢には逆に潔さを感じた。

 「水ダウ」についてはあまり多くを語りたくないようだった。「あの番組が放送されてから、若い人が東洋館に来るようにはなりました」。おぼんは事実だけ、そう語った。

 (デイリースポーツ・北村泰介)

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