天皇陛下への新元号「令和」の伝達は、宮内庁の山本信一郎長官が、皇太子さまには西村泰彦次長が１日午前、菅義偉官房長官の記者会見より前にそれぞれ行った。山本氏は「陛下はいつものような表情で、お聞き届けいただいた」とし、西村氏によると、皇太子さまはにこやかな表情を浮かべ「分かりました」とうなずかれた。

　山本氏によると、臨時閣議終了後、杉田和博官房副長官から「新しい元号を閣議で決定いたしました。その元号は『令和』というものです。陛下、皇太子殿下にお伝えを願いたい」と電話があった。

　山本氏はそれを手書きでメモし、皇太子さまの住まいの東宮御所で待機していた西村氏に電話で連絡。山本氏は陛下の住まいの皇居・御所で、西村氏は東宮御所で、それぞれ速やかに伝えた。両氏は新元号の字解を説明する際、自ら記したメモを示した。