政府は１日、「平成」に代わる新元号を「令和（れいわ）」と決定し、天皇陛下が改元政令に署名、公布された。菅義偉官房長官による新元号発表は、事前に予定されていた午前１１時３０分から１０分遅れの４０分に開始された。

　“１０分の誤差”の影響を受けたのがテレビ東京だった。通常は「昼サテ」（月～金曜、前１１・１３～３５）を放送しているが、この日は「昼サテ　スペシャル」として５分拡大して新元号発表に対応する予定だった。

　それでも当初から他局に比べてギリギリの設定だったが、会見が遅れたために、次の番組「昼めし旅」にずれ込むことに。アナウンサーは「引き続き放送します」と冷静に番組の延長を告げ、無事に歴史的瞬間を報道。結局、９分延長して会見の模様を伝えた。

　ただ、「昼サテ」終了後は、他局が午後６時までニュース番組を続けたのに対し、独自路線を貫く“通常運転”を再開。正午過ぎからの安倍首相の会見は中継せず、人気番組の「昼めし旅」を放送していた。

　同局では発表会見が延びることも想定していたことから、ドタバタすることはなかったという。

　大きなニュースがあったときでも、通常放送を続ける同局が、新元号発表生中継を放送したことは、ネット上で話題を集めた。同局は「番組差し替えについては、編成状況や緊急性、社会への影響度などから総合的に判断しております」と回答した。