テレ東・佐久間Pが語るラジオ愛「ゴッドタン」とコラボも?ANN0抜擢

 テレビ東京の現役社員で「ゴッドタン」などの人気番組を手がける佐久間宣行氏(43)がニッポン放送の深夜ラジオ「オールナイトニッポン0(ZERO)」(月曜~金曜、深夜3・00)の水曜深夜を4月から担当する。他局の現役社員がレギュラー出演する異例のケースで、「この年になって夢がかなうとは…」と感激する名物プロデューサーは果たして、何をラジオで語るのか。

 13日のパーソナリティ発表会見では、三四郎が4月から担当することになった放送枠を名指しして「金曜1部(深夜1時)を狙います」と“挑発”し、取材に来た自局のカメラマンを「テレビ東京だけデジカメで来てる」といじる。そのトーク力で俳優、ミュージシャン、芸人と揃った他のパーソナリティの中に埋もれぬ存在感を示していた。

 「今でも現役のラジオリスナーなんですよ」と語る佐久間氏は、子どものころからのラジオ好き。伊集院光、大槻ケンヂ、電気グルーヴといったラジオを彩ったパーソナリティの番組を聴き込んだと話す。「はがきは『オーデカ』(ニッポン放送『伊集院光のOh!デカナイト』91年から95年に放送)に書いたことがあります。後はウッチャンナンチャンのオールナイトとかにも、はがき書いたことがあるような気がするなあ」。就職活動時の第1志望はニッポン放送だった。

 こうしたラジオ愛は、今の番組作りにも生かされているという。「『ゴッドタン』で、3年に1回ぐらいラジオ芸人っていうのをやっていたんですよ。その時ラジオがおもしろい芸人を呼んで、ラジオの話するみたいなものとか。あとはラジオで“はねた”芸人のこととかも、ハライチだったら岩井が面白いとか」。今回の挑戦も“本業”とリンクさせていければと考えている。

 「コラボして一緒にイベントできたりとかしたら面白そうだなと思ったり。『ゴッドタン』の前段階の、『マジ歌』(のような企画)とかがあったら、若手の予選とかだけ、オールナイトニッポンでやったりしたら面白そうだなと思ったりもするし」

 他の放送局の現役社員が「オールナイトニッポン」に週1回レギュラー出演するのは、ニッポン放送によると初めてという。これまでも、単発の「オールナイトニッポンR」に出演したり、「AKB48のオールナイトニッポン」にゲスト出演したりと、「トライアル」(佐久間氏)はあった。なじみのあるディレクターから内々に打診が来て、テレビ東京側に感触を確認。その後、文書での正式オファーとニッポン放送からの挨拶を受けて…と段階を踏んで実現していった。最終的にはテレビ東京の小孫茂社長とも直接話をした。「体だけは気をつけろよ」と「お前はやせろよ」。こうした言葉で送り出してくれたと明かす。

 「(単発や、ゲスト出演時に)ニッポン放送さん的には、僕のパーソナリティとか性格は、ご覧頂いていて。テレ東も(社内の反応は)『出てたねえ』みたいな感じだったんで。緩かったんで。お互い緩い会社同士で」

 平日夕方には「青春高校3年C組」という生放送の帯番組を抱え、当然、「ゴッドタン」も担当中。その中で週のど真ん中に深夜3時からの生放送は負担になりそうなものだが、それよりも期待感や楽しみの方が上回っているようだ。

 「これは好奇心というより夢ですね。他の人(出演者)たちは輝かしい階段を登る人たちじゃないですか。これからのブレイクスターばっかりじゃないですか。これがスタートなんですよ。僕はこれがゴールですから。夢がかなってゴールですから。しがみつきますよ(笑)」

 佐久間氏にとって、深夜ラジオの魅力は「本当は違うのかもしれないけど、自分1人のためにしゃべっている感じするということだと思いますよ。自分1人に向き合ってくれてる気がするっていう。だから、変な言い方で誤解(されるかもしれない)ですけど、『友達の輪に一回入った気がする』っていうのが一番の魅力だと思いますね」。単発番組時代からのチームで放送するとあって、「彼らと悪ふざけをしている感じを、うまく身内を増やしていくラジオにしたいなと思います」。佐久間氏が深夜におりなす友達の輪。どんな騒ぎになるだろうか。

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