サザン 時代が変わっても震災を忘れない 40周年ツアー宮城で快幕

 国民的人気バンド、サザンオールスターズのデビュー40周年を締めくくるツアー「“キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!”だと!? ふざけるな!!」が30日、宮城セキスイハイムスーパーアリーナで開幕した。自身初の6大ドームを含む全国11カ所22公演50万人超動員予定の最大規模ツアーは、新元号後も震災を風化させないと思いを込めて宮城から開始。新元号後に完成する新曲バラードなどを9000人に届けた。

 新元号発表を2日後に控え、改元しても震災を忘れないという気持ちを込めて、約4年ぶりの全国ツアーは宮城からスタートした。

 ヒット曲「壮年JUMP」では、「再会の日 宮城に帰ってきたよ」など歌詞を変更して4年ぶりの凱旋の喜びを伝えると、ボーカルの桑田佳祐(63)が「東北、宮城、元気ですか。僕らも楽しみだった。東北が一番好き」と語り、9000人から歓声を浴びた。

 宮城とは縁が深い。2011年9月、食道がんを患ってからの復帰後本格初ライブを、被災で使用できなくなっていた同会場で行い、自身と共に復活の一歩を重ねた。翌年は復興の願いを込め、桜を植樹。活動休止を経てサザンが復活した13年の野外ツアーでも宮城スタジアムを最終公演の地に選ぶなど、東北に寄り添ってきた。

 3時間を超えるステージでは「皆さんとこの曲を育てていってやろうかと」と未完成の新曲バラードも初披露。6月16日の東京ドーム公演まで50万人超へ歌を届け、時代をまたいでの完成を誓った。

 ほかにも、「思い過ごしも恋のうち」(昭和54年)、「女神達への情歌(報道されないY型の彼方へ)」(平成元年)など昭和と平成を織り交ぜた全36曲を熱唱。桑田が「また帰って参ります。元号が変わりますけど、お元気で頑張っていただきたい。宮城、東北、万歳」とバンザイ三唱で締めると、「頑張る!」と声が飛んだ。

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