三遊亭金遊さん死去 公演先で急逝、69歳 元気に高座出演の翌朝に…
落語家・三遊亭金遊(さんゆうてい・きんゆう)=本名・長峰一治=さんが24日、急病のため公演先の岡山市で亡くなった。69歳だった。落語芸術協会が25日、発表した。23日に、一番弟子である三遊亭金の助の地元・岡山で開かれた「三遊亭金の助二ツ目昇進記念落語会」に出演しており、突然の訃報に関係者もショックを受けている。
落語芸術協会によると、23日の高座も「元気な様子で打ち上げにも参加していた」という。しかし、24日朝、時間になっても姿を見せなかったことから、弟子が確認に行ったところ、息を引き取っていたという。
持病もなく、同協会関係者は「あまりに急なことで一同うちひしがれております」とショックを隠せない様子だった。
金遊さんは1970年3月、四代目三遊亭圓遊に入門。74年4月、二ツ目に昇進し、三遊亭金遊となり、85年9月に真打に昇進した。
淡々と、整然とした口調で聴かせる本格派で、無頼派として群れることのない立ち居ふるまいは、仲間内から熱く支持され、後輩からも慕われる存在だった。