瀧容疑者「麻雀-」完成披露で斎藤工「不安でした」竹中直人「胸がえぐられた」

 麻薬取締法違反容疑で逮捕されたピエール瀧容疑者(51)の出演作で、予定通り4月5日にノーカットで公開されることが20日に発表された映画「麻雀放浪記2020」の完成報告イベントが同日、東京・新宿で行われた。主演の斎藤工(37)をはじめ、竹中直人(63)、ベッキー(35)、白石和彌監督(44)らが登壇。公開決定まで揺れた胸中をそれぞれが吐露した。

 逮捕を受けての自粛ムードの中、公開決定という決断に、報道陣約100人が集まった。斎藤は「けさ、公開すると発表されるまで、本当にどうなるかわからず不安でした。皆さんに笑顔で迎えていただき、ほっとした気持ちでいっぱいです」と挨拶し、約500人の観客から拍手を浴びた。

 竹中はステージに登場すると、「ありがとう、ありがとう、本当に私も(公開決定に)ほっとしてます。監督よかったね」と語りかけ、「(瀧容疑者は)大好きな俳優でミュージシャン。胸がえぐられる思いでした。今本当に、監督を抱きしめたい衝動に駆られてます。劇場でドーン!ととんでもない映画に仕上がってるんで。いろんな感情がのたうち回ってます」と複雑な思いを吐露。さまざまな感情がこみあげたようで、どこかうわずった声で語った。

 ベッキーは「現場で携わっていらっしゃるみなさんの頑張りをみていた者として、公開されることに安堵しています」と語り、瀧容疑者が逮捕された時には「いろいろな覚悟をしました」と明かした。

 瀧容疑者は、東京オリンピック組織委員会の元会長役で出演している。配布されたパンフレットにも名前が記載されていた。

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