ピエール瀧を逮捕 尿検査で陽性反応、家宅捜索で丸められたウォン紙幣

 音楽ユニット「電気グルーヴ」のメンバーで俳優のピエール瀧こと瀧正則容疑者(51)が12日、コカインを摂取したとして麻薬取締法違反(使用)の疑いで逮捕された。

 麻薬取締部によると、12日午後6時すぎ、瀧容疑者の都内にある自宅や車を家宅捜索した。瀧容疑者の尿を検査した結果、陽性反応が検出され、同午後11時ごろに逮捕した。13日は午後1時ごろから約6時間、湾岸署で取り調べ。体調を崩した様子はなく、淡々と応じていたという。

 本人の部屋から細く丸められた状態の韓国のウォン紙幣が見つかり、ストローのようにして鼻から吸引した疑いがある。麻薬取締部は紙幣にコカインが付着していないかどうか鑑定を進めるとともに、携帯電話などの押収品の分析を進め、入手経路や使用状況を調べている。

 麻薬取締部は約半年前から、瀧容疑者を内偵していた。これまでの捜索で、コカインを含む薬物は見つかっていない。麻薬取締部は、陽性反応の結果から、数日以内にコカインを摂取した可能性が高いとみている。

 麻薬取締部は13日未明、取締部が入る東京都千代田区の庁舎から瀧容疑者を移送。瀧容疑者は車の後部座席に座り、眼鏡にフード付きの上着姿で、うつむいたまま目を閉じていた。約30分後に留置先の警視庁東京湾岸署に到着した際には後部座席はカーテンで閉ざされていた。

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