藤井七段 最高勝率記録更新は絶望的 久保九段に敗戦

 将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(16)が11日、大阪市の関西将棋会館で行われた棋聖戦二次予選で久保利明九段(43)に127手で敗れ、本戦トーナメント進出を逃した。藤井七段の本年度の勝率は42勝8敗(未放映のテレビ対局を除く)の8割4分に降下。3月中の対局は少ないとみられ、中原誠十六世名人(71)が1967年度に記録した過去最高の8割5分4厘5毛(47勝8敗)を上回ることは絶望的になった。

 公式戦初対決でタイトル通算7期の実力者・久保九段を相手に終盤まで白熱の戦いが続いたが、一歩及ばなかった。終局後、藤井七段は「終盤、もしかしたらチャンスがある局面もあったかなと思ったけど、分からなかった」と残念そうにコメント。記録更新が難しくなった勝率については「自分では意識していない。それは(これまでと)変わらない。1局、1局、(目の)前の対局に全力を尽くしていければなと思います」と淡々と話した。

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