初刑事役・上白石萌音、いつか北大路欣也さんのように…「記憶捜査」司法係に潜入

 司法係の裏にある引き窓は、カメラマンさんが発案した、こだわりの一品
 デスクには裏設定で大好きな猫グッズがいっぱい 
 7話で石黒賢、北大路欣也と共演する上白石萌音(右から)
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 俳優の北大路欣也(76)が主演するテレビ東京系ドラマ「記憶捜査~新宿東署事件ファイル~」(金曜、後8・00)が、3月1日に最終話を迎える。デイリースポーツは舞台となる新宿東署の司法係に潜入。初の刑事役に奮闘中の女優・上白石萌音(21)が、北大路とのエピソードを交えながら現場の雰囲気を証言してくれた。

 デスクに囲まれた新宿東署の中心で、本番を待つキャストたちが北大路の一言にドッと沸いた。北大路、上白石、キャリア刑事官役の風間俊介(35)と世代の違う3人が、垣根を越えて和気あいあいとしている。一方、本番が始まるや空気は一変。ベテラン俳優を大黒柱に緊張と緩和がほどよくミックスされている。

 ある事件により車いす生活となった司法係長の鬼塚一路(北大路)が、頭にインプットされた“街の映像”を武器に事件を解決していく一話完結の刑事ドラマ。鬼塚の部下で行動力抜群の新人・遠山咲を演じる上白石は初の社会人役で「最初にして、これ以上ない職場についてしまった感じですね。これ以上の上司はいないなって本当に思います」と笑顔がはじける。

 「北大路さんは本当におちゃめな方で、ご自身のこれまでの経験を毎日お話してくださるんです。聞いたことを全部書いたらものすごい本ができあがる本当にすごいエピソードたちで、その度に私と風間さんは震えてます。カメラが回ってないときも一言一句、一瞬たりとも忘れたくない現場ですね」

 10日間の稽古で舞台の代役を務めた際の激動。英女優オードリー・ヘプバーンさんや森光子さんとの逸話。60年以上のキャリアを誇る“生きた教科書”から宝石のようなエピソードが降り注ぐ。

 「レジェンドと呼ばれる方は、みなさん共通して、とってもチャーミングだったとおっしゃるんです。それは北大路さんにも、そのまま当てはまると思って。北大路さんが先輩方に感じてらっしゃったことを、そのまま今感じている。私もいつか次の世代の方に『北大路さんと、ご一緒したときにね』ってお話をするかもしれないと思ったら、もっともっと長い時間、頑張らないといけないですね」

 放送されている金曜午後8時は、北大路主演でシリーズ化された「三匹のおっさん」と同枠。堅調な視聴率を記録している「記憶捜査」にも続編の期待がかかる。

 「キャストの間でも『また、あったらいいね』って話はもうすでにしています」と上白石。上司と職場に恵まれ「終身雇用で~」と屈託なく笑った。

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