来年朝ドラモデルの古関裕而氏、阪神も巨人も中日もドカベンも…多くの作品生み出す

 NHKは28日、都内の同局放送センターで2020年度前期(20年4月~9月)に放送する朝ドラ(連続テレビ小説)の作品名が「エール」、主人公を窪田正孝が務めると発表した。窪田が演じるのは作曲家の古関裕而氏だ。

 古関氏は福島県の出身。幼い頃から音楽が大好きで、小学校時代から楽譜が読めたという。古関氏の作品を聞いたことがないという人は、おそらくほとんどいないだろう。まず頭に浮かぶのが、数々の“応援歌”だ。

 全国高等学校野球選手権の大会歌「栄冠は君に輝く」はあまりにも有名だが、プロ野球でも阪神タイガースの応援歌・通称「六甲おろし」、巨人軍の球団歌「闘魂こめて」、中日の初代応援歌「ドラゴンズの歌」も小関氏の作品だ。

 プロ球団だけではない。早大の応援歌「紺碧の空」や、慶大の「我ぞ覇者」も作曲するなど、多くの球児にエールを送っている。

 この功績に対し、出身地の福島などを中心に、古関氏の野球殿堂入りを求める声も上がっている。昨年11月には日米の野球史に詳しい池井優慶大名誉教授が「野球に対し、音楽で足跡を残した。殿堂入りは当然ではないか」などと語っている。

 スポーツだけではない。戦後は「君の名は」といったラジオドラマの主題歌や「イヨマンテの夜」「モスラの歌」など歌謡曲も古関作品。64年東京五輪の「オリンピック・マーチ」も手掛けている。

 また、変わったところでは、テレビアニメ「ドカベン」の挿入歌「ああ甲子園」も古関作品。最終回のラストシーンで、弁慶高に敗れた明訓高が、負けた翌朝に宿泊する芦屋旅館から甲子園球場まで明るい表情でランニングするシーンでも使用されている。

 制作統括の土屋勝裕氏によると、作品中に登場する楽曲名は実名になる予定だという。また、妻・金子さんとの夫婦愛も描かれる。金子さんの存在が、これらの作品にどう影響を与えたかも興味深い。

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