三浦大知、天皇陛下御在位三十年記念式典で高らかに御前唱「本当に幸せでした」

 三浦大知
 天皇陛下在位30年記念式典で「歌声の響」を歌う三浦大知=国立劇場(共同)
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 歌手の三浦大知(31)が24日、東京・国立劇場で開かれた、天皇陛下の在位30年を記念する政府主催の式典「天皇陛下御在位三十年記念式典」に出演し、記念演奏で、天皇陛下が作った琉歌(沖縄の歌)に皇后さまが曲をつけた「歌声の響」を独唱した。両陛下から数メートルの距離でマイクを握り、沖縄出身アーティストの代表として大役を務め上げた。

 えんび服に銀色のアスコットタイを締め、三浦は左手に持ったマイク一本で数メートル前の両陛下に歌声を届けた。感情を込め、時に目をつぶり、最後にはマイクを口元から大きく離すほどの熱唱だった。2年連続出場中のNHK紅白歌合戦では圧巻のダンスパフォーマンスで話題を呼んだが、厳粛な式典でボーカリストとしての実力も示した。

 昨年5月にイベントで共演した縁のある千住明氏(58)がピアノ、名器・ストラディヴァリウスの使い手として知られる千住真理子氏(56)がバイオリンを演奏。歌唱後には両陛下が惜しみない拍手を送られた。

 「歌声の響」は、両陛下が作られた琉歌。陛下は、苦難の歴史を歩んだ沖縄を常に心配され、11回訪問している。皇太子殿下だった1975年に両陛下が沖縄の国立ハンセン病療養所「沖縄愛楽園」(名護市)をご訪問された際、療養所の人々が感謝の気持ちを込めて沖縄の船出歌を歌唱した。そのときのご印象を陛下が琉歌にお詠みになり、療養所の方々の願いを受け、陛下のご依頼で皇后陛下が曲を付けた。

 沖縄出身で、抜群の歌唱力を買われて抜てきされた三浦は、大役を終え「天皇皇后両陛下から溢れるとても大きく優しい愛に包まれたような気持ちになり本当に幸せでした。この貴重な経験を、感じた想いを、深く魂に刻みこれからも歌い続けていきます。本当に有難うございました」と、今後の糧としていく。

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