涙こらえておやすみ 「ザ・キングトーンズ」内田正人さん死去 82歳

 コーラスグループ「ザ・キングトーンズ」のリーダーで歌手の内田正人(うちだ・まさと)さんが15日に病気のため病院で亡くなったことが18日、分かった。82歳。横浜市出身。葬儀・告別式は親族のみで営まれる。

 内田さんは1936年10月29日生まれ、日本大学卒業。60年に4人組のキングトーンズを結成した。“不滅のスカイ・テナー”と称される内田さんのファルセットを中心に、米軍キャンプで鍛え上げたドゥーワップを聴かせる、和製R&Bの先駆けだった。

 68年のデビュー曲「グッド・ナイト・ベイビー」はミリオンセラーとなり、米ビルボードR&B部門でも48位にチャートインした。

 70年代以降、米ドゥーワップグループと共演。80年には日本人グループとして初めて米ニューヨークで開催された「N.Y.ロイヤル・ドゥーワップ・ショウ」に出演、高く評価された。故大滝詠一さん、山下達郎、佐野元春ら後輩から尊敬を集め、ラッツ&スターやゴスペラーズら後進に影響を与えた。

 2005年からフジロックフェスティバルに連続出演するなど、近年も活躍していた。

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