鬼父を再逮捕…心愛さんの顔、浴室床に打ち付け 千葉小4女児死亡

 千葉県野田市立小4年の栗原心愛さん(10)が自宅浴室で死亡し、傷害容疑で両親が逮捕された事件で、県警は14日、昨年末ごろにも心愛さんに暴行してけがをさせたとして、同容疑で父勇一郎容疑者(41)を再逮捕した。

 再逮捕容疑は、昨年12月30日ごろから今年1月3日ごろまでの間、心愛さんの顔を浴室床に打ち付けたり、胸や顔を圧迫したりする暴行を加え、複数の骨折や打撲などのけがをさせた疑い。県警は認否を明らかにしていない。

 県警によると、押収した動画や画像データを解析するなどし、再逮捕容疑を特定。動画には、心愛さんが泣いている様子や立たされている姿に加え、体にあざのような痕があるのも写っていた。

 母なぎさ容疑者(32)が「娘に暴行をしたのは知っていた」と供述していることが捜査関係者への取材で既に判明。今後、関与の度合いを慎重に捜査する。

 司法解剖の結果、死因は不明だった。遺体に複数の皮下出血やあざがあったことが分かっており、県警は、暴行によるとみられる痕と、供述に矛盾がないかなどを調べる。

 また、心愛さんが2018年9月から3カ月余り、市内の親族宅で生活していたことが14日、関係者への取材で分かった。冬休みに合わせ12月下旬に自宅に戻っており、同居再開を契機に虐待が激化した疑いがある。

 県警は1月24日午前10時ごろから午後11時20分ごろまでの間、冷水シャワーを掛けたなどとして、翌25日に勇一郎容疑者を逮捕。共謀したとして、なぎさ容疑者も2月4日に逮捕した。

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