【デイリー記者が見た嵐】涙のハワイから一転、大野の心を揺さぶった芸術と交際報道

 嵐が国民的グループとして成長していく一方、SMAP、タッキー&翼解散などグループ存続の難しさも目立つようになった。20周年を迎える嵐は、活動休止を決意。リーダーの大野智(38)は「自由な生活がしてみたい」という思いが芽生えた時期について、「ハワイ公演が終わって、ちょっとたって仕事をする中で自分の気持ちに変化が表れてきてしまった」と心境の変化を打ち明けている。

 15周年だった2014年9月のハワイ公演といえば、普段はひょうひょうとした大野が涙を流した終盤のあいさつを思い出す。グループ結成に乗り気でなかった当時を振り返りながら、「もやもやしていた。でも…15年たって葛藤は今は正直ありません」と涙。約10日間のハワイ滞在を大野はのちに、「15年間で10日間も(メンバーと)一緒にいることはなかった。もめることもないんだな」と絆を深めた。公演を終え、「スッキリした」と満足感にひたっていた。

 心も晴れやかになったものの、「自由な生活」への思いは、ここから芽生えていく。デビュー前は加入を嫌がり、10周年前には嵐を辞めたがっていたリーダーは2015年7月に7年ぶりのアート個展を開催。1カ月半かけた作品もあり、「仕事だけやっていると駄目。描くことでバランスが取れる」と一人で創作に没頭。周囲は、イラストレーター志望だった大野が再び作品と向き合った時期から、休業への思いが芽生えたと推測している。

 この年は交際報道も重なった。15年9月に開催した宮城スタジアム公演前日に報じられ、「友人の一人。お付き合いもしていません。もう会うことも一切ございません」と否定。公演前の取材では、戸惑いと恐縮した姿が寂しげに映った。

 創作の楽しみ、周囲の雑音-。仕事をセーブすることはなかったというが、芽生えた思いが膨らんだ影響か、16年5月に出演を発表した主演映画「忍びの国」(17年7月公開)を最後にソロでの活動は影を潜めていく。(特別取材班)

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