野沢雅子 やっぱり!スーパーサイヤ人 寝起きすぐ「かめはめ波撃てます」

 かめはめ波を放つ野沢雅子
 鬼太郎のクッションにキスをする野沢雅子=1971年撮影
2枚

 国民的アニメの劇場版20作目となる映画「ドラゴンボール超 ブロリー」が公開3日間で興収10億円以上を記録し、動員ランキング初登場1位と好スタートを切った。最大の目玉は、シリーズ史上最大規模となる約30分間の濃密なバトルシーン。あまりの激しさにアフレコではアクションのみに特化した異例の「バトル日」が設けられ、ブロリー役の声優・島田敏は過呼吸に陥ったという。主人公・孫悟空の声を演じる声優界のレジェンド、野沢雅子の証言とともに「バトル日」を再現する。

 録音ブースからは叫び声だけが響き続けていた。「もっとほおをえぐられてる感じに!!」「ぐわぁ~!!」「後ろに向けて強く、もっと痛そうに!!」。「うわぁ~!!」。監督の指示を受け、次々と野沢が声の強さと長さを調整していく。

 悟空と戦闘民族・サイヤ人の戦士・ブロリーが極限の戦いに身を投じる本作。シリーズ史上最大のバトルが展開されるとあって、異例の“バトル日”が設けられた。

 ベジータ役の堀川りょうと野沢、島田の3人が、それぞれアクションシーンだけを延々2~3時間。中でも絶叫の多いブロリー役の島田は「燃えました。過呼吸になるほど燃えました」と録音が進むにつれて憔悴(しょうすい)。終了後には、ブース外のソファにつっぷしたほどだった。

 すでに録音を終えていた野沢が「敏、大丈夫~?」と背中をさすって介抱。次第に島田も回復し「大丈夫です。ありがとうございます」と立ち上がった。すると野沢が「じゃあさ、飲みに行こうか!!」。悟空さながらのタフネスぶりにスタッフたちは大爆笑だった。

 アニメ「ドラゴンボール」の放送開始から32年。もはや野沢=悟空と同化している。“バトル日”を終えても野沢は「体力使ってるのかもしれないけど、あんまり感じたことないんですよ。普通ですよね」とケロリ。

 「悟空はいつでも叫びっぱなしですから。私はね、わりと平気なんです。寝起きは声が出にくいっていうじゃないですか?私、そんなことないんですよ。起きてすぐにかめはめ波を撃てますよ」

 当然といった表情だった。秘訣(ひけつ)は、何もしないことだという。「ケアはなんにもしてないんです。みなさん、し過ぎるんですよ。過保護にし過ぎる」と笑った。寝る前のお風呂でのどにシャワーを当て、ホコリを取るのが唯一の日課だという。

 特別なことをしなくとも声優としてスーパーサイヤ人級の戦闘能力を持ち、長年のスタッフも「風邪どころか、マスクをしているところすら見たことがない」と驚がくする。「悟空の中に入ってますから」と野沢。声にも最強戦士のパワーが、込められている。

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