和服でユーミン節「ボブ・ディランっぽいかも」 ソロ歌手初の「菊池寛賞」受賞

 シンガー・ソングライターの松任谷由実(64)が7日、都内で、文化活動で創造的な業績を上げた人物や団体を表彰する「第66回菊池寛賞」の贈呈式に出席した。高い音楽性や女性心理を巧みに描いた歌詞が評価されての受賞。2016年にノーベル文学賞に選ばれた歌手のボブ・ディラン(77)になぞらえつつ、喜びをかみ締めた。

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 音楽を飛び越えた“文才”にスポットが当てられ、晴れの席に臨んだ。人間国宝・由水十久氏による加賀友禅の着物に、小説家・故菊池寛氏の代表作「真珠夫人」にちなんだパールの帯留め、“菊”の半えり姿。スピーチではユーミン節が飛び出した。

 「10月に受賞のお知らせをいただいたとき、軽い気持ちで『ちょっとかっこいいかも。ボブ・ディランっぽいかもしれない』なんて思ったのですが、周りの方々が本気で喜んでくださり、かなり意義があることと思うようになりました」。快挙を、2年前に世界中で話題になったノーベル文学賞と重ね合わせた。

 歌手としては、安田祥子・由紀さおり姉妹、サザンオールスターズに続く受賞で、ソロでは初めて。1954年のデビュー以来、600曲以上を生み出してきた。「5分で味わえる短編小説を作るつもりで、45年間、たくさんの歌を作ってきたのですが、それらもノベルのお仲間に加えていただき心から光栄」と胸を張ったユーミン。「私が死んで名前が消え去っても、私の歌だけが読み人知らずとして残っていることが理想。賞を励みに大胆なパフォーマンスを続けていきたい」と歌への思いを打ち明けた。31日には7年ぶりのNHK紅白歌合戦で名曲メドレーを披露する。

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