勝谷誠彦さん毒舌貫き力尽く 肝不全57歳 8月に重症アルコール性肝炎  

 11月5日の収録で笑顔を見せる勝谷誠彦さん(提供・FM香川)
 勝谷誠彦さんの遺影
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 コラムニストの勝谷誠彦さんが28日午前1時48分、兵庫県尼崎市内の病院で肝不全のため亡くなったことが同日、分かった。57歳。尼崎市出身。8月に重症アルコール性肝炎で緊急入院するなど、療養を続けていた。同日、尼崎市の阪神平安祭典会館で通夜が営まれ、イベントで共演している「ももいろクローバーZ」の高城れに(25)、玉井詩織(23)やカメラマン・宮嶋茂樹氏(57)ら関係者約300人が参列した。

 舌鋒(ぜっぽう)鋭く、社会を切ってきた論客が旅立った。

 関係者によると勝谷氏は10月以降、入退院を繰り返していたという。11月下旬には尼崎市内の病院に入院。数日前から肝臓の数値が上昇するなど容体が悪化し、人工呼吸器を付けるなどしていた。

 この日未明、尼崎市内の病院で家族にみとられ亡くなった。取材に応じた勝谷さんの弟で医師の勝谷友宏さんは「入院中もいつも通り。相変わらず、へらず口をたたいてました」と、周囲には最後まで、“勝谷節”を貫いていた様子を振り返った。

 勝谷さんは早稲田大学卒業後、文藝春秋社に入社。編集者・記者として活動した後にフリーとなり、コラムニストとして週刊誌の連載を多く担当し、テレビでも情報番組のコメンテーターなどで活躍した。17年には兵庫県知事選にも挑戦したが、落選。その後も言論活動を続けた。

 今年8月に重症アルコール性肝炎で緊急入院し、一時は集中治療室に入ったが10月には退院。同20日に「尼崎市民医療フォーラム」に車いす姿で参加した。「(大学病院の)教授は週に一度、回診で10人ぐらい連れてきて『うん、順調だね』と。アホかと思いました」と毒舌交じりに入院生活を振り返り、「なんでもやりますよ。スタジオ行ったりするのは何も問題ないから」と仕事への意欲も見せていた。

 今月5日には、メディア露出としては最後となったFM香川のレギュラー番組「怒れるおっさんラジオ」の収録に大阪市内で参加した。番組関係者は「お元気になって、大笑いもされていた。来週にも収録を予定しており、まさかこんなことになるとは思わなかった」と沈痛な面持ち。同局によると、収録が済んでいる12月2日の放送が最終回となる。

 告別式は29日午後1時から、同所で営まれる。

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