ノーベル賞の本庶氏 受賞決定から一夜、夫婦で会見「サイエンスは未来への投資」

 ノーベル医学生理学賞に選ばれた本庶佑(ほんじょ・たすく)京都大特別教授(76)が、受賞決定から一夜明けた2日、妻の滋子さん(75)と京大(京都市左京区)で記者会見し、「基礎研究が応用につながることは決してまれではないと実証できた。サイエンスは未来への投資だ」と強調した。

 本庶氏は「落ち着いていろいろ考えると、幸運な人生を歩いてきたと思う。こういう人生を二度やりたいと思うくらい充実していた」と晴れ晴れとした表情。「典型的な亭主関白として研究にまい進してきた。家族にも感謝している」と語り、滋子さんは「主人を支える側に回り、ノーベル賞を受賞する結果となり大変うれしい」と話した。

 本庶氏の研究チームは1992年、異物を攻撃する免疫細胞の表面でブレーキ役として働くタンパク質「PD1」を発見。この研究をもとに、がんの免疫治療薬「オプジーボ」が実用化された。

 本庶氏は、基礎研究への投資の重要性に言及。「基礎研究が応用につながることは決してまれではないと実証できた。サイエンスは未来への投資だ」と話した。

 京大関係者によると、本庶氏は、若手研究者を支援するための基金にノーベル賞の賞金を寄付する意向を示しているという。京大での基金を想定しているが詳細は未定。

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