新潮45休刊 LGBT公表・キャンベル氏「検証が大事」辻仁成「責任放棄」

 歌手で作家の辻仁成が26日、ツイッターを更新し、休刊を発表した新潮社の「新潮45」について「休刊は責任放棄にすぎないし新潮社の根本理念に反する」と批判した。またLGBTを公表した日本文学研究者のロバート・キャンベル氏もツイッターを更新した。

 「新潮45」は、杉田水脈議員がLGBTの人達は子どもを作れないので生産性がないなどと主張した論文を掲載。その後、10月号でもこの杉田論文を擁護するような特集を掲載し、作家、識者、読者はもちろん、新潮社内部でも批判ツイートをリツイートするなど、非難する声が相次いでいた。結局、25日に休刊が発表されたが、これに辻も納得がいかない様子。

 ツイッターでは「新潮45の休刊はいかん」と切り出し、「LGBTや世論の批判を45休刊でかわすのか?休刊は責任放棄に過ぎないし新潮社の根本理念に反する」と猛烈批判。

 「言論の自由を何度も盾にしてきた新潮社が休刊で逃げたら編集者魂はどうなる?」と新潮社へ呼び掛け「謝罪意思が本当にあるなら45を続けて議論の中で出口を探せ。社員も読者も作家も納得できん」と訴えた。

 日本文学研究者で、自身もLGBTであることを公表したロバート・キャンベル氏もツイッターで「休刊?『休刊したからこの問題が終わりでは短絡的です。ヘイトに近い断言や事実がゆがめられたものが、どういう過程を経て出されたのか検証することが大事』だというのが僕の立場」と主張。

 ジャーナリストの江川紹子氏もツイッターで「きちんとした検証をし、体制を入れ替えて続けるには手間も金もかかる。そこまでして続ける気はないという経営上の判断だろうが『会社として十分な編集体制を整備しないまま新潮45の刊行を続けて来たこと』の責任は、誰がどうとるのだろう」と疑問を投げかけた。

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