新潮45批判を新潮社文芸が次々リツイート 「杉田論文」巡り…ネットも注視

 新潮社出版部文芸の公式ツイッターが19日、同社が出版した文芸誌「新潮45」に対する批判ツイートを続々とリツイートし、ネットで話題を呼んでいる。「新潮45」は18日に10月号が発売されたが、表紙には「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」の文字が躍り、LGBTには生産性がないなどとした杉田水脈議員の論文を擁護しているとも取れる見出しとなっている。

 新潮社出版部文芸の公式ツイッターは固定されたツイートとして「良心に背く出版は、殺されてもせぬ事(佐藤義亮)」との言葉を掲載。その後、「新潮45」に掲載された「杉田水脈論文」について批判するツイートを次から次へとリツイートした。

 一時は全削除されたようだが、その後再開。その中には著名な作家のツイートも。平野啓一郎氏の「言葉には尽くせない敬愛の念を抱いている出版社だが、一雑誌とは言え、どうしてあんな低劣な差別に荷担するのか。わからない」のつぶやきもリツイートされた。

 その後、怒濤(どとう)の批判リツイートを応援するツイートも登場するなど、ネットでは新潮社内部の“争い”に熱い視線が。19日正午段階ではトレンドランク1位は固定ツイートの「佐藤義亮」、2位が「新潮社」、3位が「新潮45」となった。

 出版部文芸ツイッターの姿勢に、小説家の星野智幸氏、乃南アサ氏、村山由佳氏らも応援をつぶやくなど騒動は広がりを見せている。

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