安室ラスト唱!涙なし笑顔「ありがとう」 故郷・沖縄で26年間の歌手人生に別れ

 安室奈美恵のラストライブが開催された沖縄コンベンションセンター
安室奈美恵のラストライブが開催された沖縄コンベンションセンター=沖縄・宜野湾
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 16日に引退する歌手の安室奈美恵(40)が15日、沖縄・宜野湾の沖縄コンベンションセンターで、音楽イベント「WE=ハート=NAMIE HANABI SHOW 前夜祭」に出演した。地元で迎えたラストライブは、客席から3500人が見守り、会場周辺にはチケットを持たないファン1万人が集結。コラボ曲を持つ平井堅(46)や、沖縄出身のBEGIN、MONGOL800らも、2時間半に及んだ“閉幕の宴”に花を添えた。

 26年間の歌手人生の集大成となる、最終楽章を迎えた。会場に選んだのは、1995年12月に初めて故郷凱旋(がいせん)コンサートを開いた、思い出深い場所。開演から2時間近く経過した午後7時50分、安室が“最後の降臨”を遂げた。

 ウエーブヘアを束ね、黒のTシャツには「I=ハート=music!」のメッセージ、黒スキニーパンツの裾を赤のロングブーツにインして、チェーンアクセサリーを腰に揺らすクールなファッション。ラストツアーの6・8倍をはるかにしのぐ、数百倍の競争倍率から超プラチナチケットを手にしたファン3500人は、大歓声だ。

 自身のオープニングソングを披露すると安堵(あんど)の表情を浮かべ、2曲目は赤いポンポンを手にダンス。キャップをかぶり“お色直し”した3曲目からは、ゆかりのアーティストとのコラボコーナーを展開した。平井とは向き合いながら熱唱。熱い抱擁を交わすと、何度も両手でガッツポーズを決めて感情をむき出しにした。

 「騒げーっ、オキナワー!!」と魂の絶叫も織り交ぜながら、ソロ4曲とコラボ4曲を歌い終えると、「参加してくださった、素晴らしいアーティストの皆さんを紹介させてください」と1人ずつステージに呼び寄せた。

 出演者全員そろっての大団円。「今日、この会場に来てくださった皆さん、本当に本当にありがとうございましたぁ~。ありがとうございましたぁ~」。最後の言葉は超シンプルだったが、これが貫いてきた安室スタイル。アンコールもなかった。

 主役が涙を見せず笑顔で去って、終演アナウンスが流れた後も、惜別の「ナーミーエー」コールは5分近く続いた。平成を駆け抜けた希代の歌姫は、ファン、仲間との絆を胸に刻み、生きがいとしていたライブステージに別れを告げた。

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