宝塚歌劇団10度目の「エリザベート」 愛希れいか退団公演開幕

 宝塚歌劇団月組公演「エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-」が24日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した。1996年に雪組で初演されて以来、これが10度目の上演となる大ヒット作。トップスターの珠城(たまき)りょうが黄泉の帝王トートを演じた。またタイトルロールを演じるトップ娘役の愛希(まなき)れいかは本作の東京公演(10月19日~11月18日)で退団。6年7カ月と平成以降では2番目の長期在位にふさわしい、引き締まった舞台を見せた。

 もともと珠城は大らかで体育会系の明るさが本来の魅力。それだけに「なぜ私にトート役を与えたのかな?と考えました」と当初は悩んだが、いざ上演が決まると全力投球。「世界を支配するエネルギー、ハプスブルク家を手の中で操る存在感を出したい」との言葉通り、スケールの大きなトートを演じた。また送り出す愛希に対しても「『退団公演だから』というのは私的な感情。いつも通り、お客様には私たちができる精いっぱいのことをお見せしたい。そのうえで送り出してあげたい」と温かな目を向けた。

 潤色・演出の小池修一郎氏も「健康的な珠城とは対極的な役だけど、これからどんどん面白くなる」と太鼓判。愛希にも「タカラヅカの娘役は“はかなげ”な感じを意識するが、歌・芝居といった芯がしっかりしている彼女にはそういうものは必要ない。思い入れのある役だし、これが集大成」とエールを送った。

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