藤井七段 竜王戦本戦初戦で勝利「上にいけるよう、頑張りたい」

 将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(15)が25日、大阪市の関西将棋会館で行われた竜王戦本戦で都成竜馬五段(28)を104手で破り、本戦2回戦に進出した。

 22日に王座戦でベスト4入りした勢いそのままに竜王戦も初戦を突破した。対局した都成五段とは4戦全勝となった。都成五段は「課題だらけでふがいない将棋だった」と悔しさをにじませた。

 藤井七段にとっては、昨期に続く、竜王戦の本戦トーナメント。1年前には、この日と同じ本戦1回戦で歴代最多連勝となる29連勝を達成。後に「新語・流行語大賞」の特別賞も受賞するほどの“藤井フィーバー”を日本中に巻き起こした。

 この1年間で、段位は3つ上がり、「プロになったときはタイトルは遠い目標だったが、これまでに距離を縮められた部分もあると思う」と、自身で振り返るほど大きく成長した。昨年は、同2回戦でデビュー以来の初黒星を喫し、連勝記録が29で途切れただけに、「次もすぐにありますけど、前期は2回戦で敗れてしまったので、それより上にいけるよう、頑張りたいと思います」と決意を語った。

 2回戦は29日に都内で行われる。

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