加計理事長 首相と面会「記憶にも記録にもない」

 学校法人「加計学園」の加計孝太郎理事長は19日、岡山市の学園本部で記者会見し、愛媛県今治市での獣医学部新設を巡り、愛媛県文書に記載された2015年2月の安倍晋三首相との面会について「記憶にも記録にもない」と述べ、否定した。一方、学園側が県に誤った情報を伝えたとして「多大な迷惑をかけた」と謝罪。監督責任を取り、給与の一部を自主返納すると明らかにしたが、理事長職は続投する意向を示した。加計氏が取材に応じたのは、一連の問題発覚後初めて。

 加計氏は、国家戦略特区を活用した学部新設の申請に「問題はなかった」と強調。自身を「腹心の友」と呼ぶ首相との関係について「何十年来の友達だが、仕事のことを話すのはやめようというスタンスで会っている。こちらのことは興味ないと思う」と説明。「たまたま総理と仲が良かったことで、こういうことが起きたと思う」と述べ、学部新設を巡っては「連絡していない」と語った。

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