紀州のドン・ファンの異名をとり、５月に急死した和歌山県田辺市の資産家で酒類販売会社社長・野崎幸助さんの著書が注目を集め、大手ネット販売で入荷待ちとなるなど、品薄となっていることが分かった。

　取材に、出版する講談社は、元々人気の書籍だったが、連日、野崎さんの不可解な死因に関する報道が続き、注文が相次いでいると説明した。

　著書は２０１６年発売の「紀州のドン・ファン　美女４０００人に３０億円を貢いだ男」が、最新集計で約５万７０００部。

　今年４月に発売された「紀州のドン・ファン　野望篇　私が『生涯現役』でいられる理由」も、すでに約２万２３００部と、異例の売れ行きだという。

　同社は品薄状態となっているとしたうえで「著者が亡くなられたことですので、粛々と注文に応じさせていただいております」とした。