小澤征爾氏、松本フェスも指揮降板「もう少し時間が…」 総監督として参加意欲

 大動脈弁狭窄症の手術を受け療養中の、指揮者小澤征爾氏(82)が、8月から9月にかけて出演を予定していた音楽祭「セイジ・オザワ松本フェスティバル」を休演することが決定した。11日、同音楽祭の実行委員会が発表した。

 同実行委員会は「2018年8月26日、31日、9月2日に予定していたオーケストラプログラム3公演は、小澤征爾総監督の指揮を予定しておりましたが、体調面の大事をとり、指揮者変更及びプログラム内容の変更をさせて頂くことになりました」とした。

 小澤は4月上旬に大動脈弁狭窄症の手術を受けた後に退院。同音楽祭での復帰を目指していた。

 同実行委員会は「現在は無事治療を終え、体力・筋力を戻すためのリハビリを行っております。リハビリは順調に進んでおりますが、退院後から現在までの体力・筋力の回復具合と夏までの時間を考慮し、主治医とも相談の上、今年のフェスティバルでは指揮をしないこととなりました」と説明。

 ただし「指揮者として降板はいたしますが、フェスティバル期間中は例年通り松本に滞在し、総監督として各公演のリハーサルなどに参加する予定です」とした。

 小澤氏はコメントを発表。「この夏、松本でのベートーヴェンの『運命』を降板することになってしまって、楽しみにしてくれていた皆様には、申し訳ない気持ちでいっぱいです。僕の体調のことで心配をおかけしておりますが、治療を終えて、リハビリも始まり、今はだいぶ元気になってきています」と現状を報告した。

 一方で「ただ厄介なもので、体力や筋力がちゃんと回復するにはもう少し時間がかかりそうで、主治医や家族とも相談をして、今年の夏は、指揮をディエゴや秋山くんに任せることにしました」と降板の経緯を説明。「もちろん僕も総監督として松本に行って、リハーサルや本番に顔を出して、サイトウ・キネン・オーケストラのみんなと一緒にフェスティバルを創っていくつもりです」とした。

 周囲の協力で毎夏のフェスを開催できることに感謝し「苦渋の決断でしたが、僕の悪いクセで、いつも無理をしてみんなに迷惑をかけてしまうので、ちゃんと指揮ができるようになるためにも、松本で元気な姿で皆様に会えるようになるためにも、今はしっかりとリハビリに集中して、フェスティバルに臨めるようにしたいと思います」と記した。

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