菊川怜がみせる驚異のアドリブ力 「適度な悪球」が名場面生む

 女優の菊川怜(40)がこのほど、テレビ大阪で放送中のアドリブドラマ「役者ダマしい」(月曜深夜1・05、関西ローカル)の会見を行った。アドリブ演技はあまり経験がないという菊川だが、その名演ぶりに関係者は舌を巻いている。

 菊川演じる小料理屋の女将を、店を訪れる客役のゲスト俳優が口説くという1話完結“恋愛ドラマ”。筋書きも台本も撮り直しもなく、出演者は30分のドラマをすべてアドリブで演じる。客役の俳優は毎回、役柄の設定や話の行方を自分で考えてカメラの前に立つ。それを受けて演技する女将役の菊川は、どんなセリフが飛んで来るか分からない中で、自分なりの「返し」をする。

 女将役も客役も、並々ならぬ度胸や対応力が必要だ。同番組の徳岡敦朗プロデューサーは菊川に白波の矢を立てたことについて「とにかく頭の回転が速い。(演技の)反射神経というか、相手役の俳優が求めているものが分かった上で、少し外した返しをする」と、アドリブ力を絶賛した。

 甘い恋愛話になる回もあれば、コントのような回もある。徳岡プロデューサーは「出演者2人がキャッチボールのように会話をする中で、菊川さんは捕れる範囲の、適度な悪球を投げる」と「返し」のうまさに着目する。これが相手の俳優を戸惑わせ、会話が思わぬ展開に向くことでストーリーにスパイスを加えているようだ。

 菊川は「『とくダネ!』(フジテレビ)を5年3カ月やって、いじられたりサプライズがあったり。『もういいや!』と開き直れた。コントロールできるようになった」と、腹の据わった演技の要因を明かした。早くも続編へ意欲を出しつつ「タダで芝居の勉強をさせていただいてるような感じ」と楽しみながら新境地に挑んでいる。

 全12話で、今後のゲスト俳優は金子昇(43)、渡辺いっけい(55)、マギー(45)、原田龍二(47)、松尾諭(42)、斉藤暁(64)、迫田孝也(41)。並み居る演技派俳優たちを相手に、菊川がどのような立ち回りをみせるか。月曜深夜の30分ドラマが話題を巻き起こしそうだ。

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