ポルノグラフィティ 卒業式来た! メジャーデビュー99年誕生の母校・後輩を祝福

 2人組ロックバンド・ポルノグラフィティが1日、母校である広島・尾道市の因島高校の卒業式にサプライズ登場した。卒業生93人を含む生徒279人、保護者らが大興奮する中、岡野昭仁(42)と新藤晴一(42)は「アポロ」「ハネウマライダー」の2曲を披露。メジャーデビューした1999年生まれの後輩の旅立ちを祝福した。また、20周年イヤーに突入する9月には同市で4万人を動員する野外ライブを行うことも発表した。

 スターOBの電撃登場に、厳粛だった卒業式の雰囲気が一変した。女子生徒が「キャ~ッ」と叫び、大きな拍手が起こる中、式場の体育館後方から新藤、岡野の順に歩いて登場。合併のため校舎は違うが、1994年に同校を卒業した2人は、「お帰り~」の大合唱に笑顔を見せた。

 「アポロ」でメジャーデビューした99年に今年の卒業生が生まれたことから、この日の企画が実現した。岡野は「母校で歌うのは緊張する」と明かしながら、エネルギッシュに「アポロ」を披露。新藤とともに、ライブ慣れしていない因島在住の後輩に発声&手拍子の“ノリ方”を指導した。歌詞を「因島高校、なんてすてきで~す」と変えて盛り上げ、「気持ちいいけん、もう1曲やろう」(岡野)と「ハネウマ-」も熱唱した。2人のパフォーマンスを目に焼き付けた卒業生は「カッコ良かった」と声をそろえて感激した。

 軽音部だった2人にも当時の記憶がよみがえった。「能天気で、(友人と離れても)たまに会ったら楽しさが続くと思ってたから、卒業式のとき寂しさや不安は感じられんかった」と振り返る岡野は、「十代は思い切ってやればいい。七転び八起き。40歳になったら、転んでも立ち上がれん」と笑わせながらエールを送った。

 新藤も「大人って楽しいなって思うこともたくさんある。楽しいことが多すぎて、ゲームをやる暇がなくなった。楽しい世界に足を踏み入れたんだと感じながら、進んでいってほしい」と思いを伝えた。

 母校では、20周年イヤーに突入する9月8日、翌9日に広島県立びんご運動公園で地元では初となる野外ライブを行うことも発表し、大歓声が起こった。「島にないものを求めて大阪、東京と出て行った。島にないものに憧れて、東京に20何年住んでますけど、東京にないものがこっちに全部あると気付いた」と因島への募る思いを明かした新藤は、「(記念日に)地元でやれるので、しまなみ(海道沿い)の人たちには頑張ってきた姿を見てほしい。全国から来た人にはしまなみの良さを見てもらいたい」とアピール。計4万人を動員予定で、開催当日はライブの前座、ダンスなど、地元の人からの要望があれば応える用意もあるという。

 この日の卒業生に友人・田畑源さん(42)の息子で自衛隊に入る慧さん(18)らもいた新藤は「大人になったのお」と目を細めた。節目を前に、99年生まれの子の成長を感じた新藤は「高校卒業までの時間が、ポルノ-でメジャーでやって来られた時間を具現化したみたいで勝手に誇らしくなる。長いことやれてるなと」と感無量の面持ち。2人は愛する故郷で、後輩から最高のパワーをもらった。

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