テレ東社長、大杉漣さんドラマ継続指示…「放送へ向け調整。代役の議論あり得ない」

 テレビ東京が22日、都内の同局で定例社長会見を開いた。21日に急性心不全のために66歳で急死した俳優の大杉漣さんが出演していた「バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら…」(水曜、後9時54分)を放送する立場として小孫茂社長が言及した。放送が残っていた同作品の第4話、第5話について「できることなら、少なくとも第4話、第5話を続けられないものかと昨日のうちに編成に指示をした」と明かした。

 社長はメールで第1報を受けた際に「言葉をなくしたというか。言葉が商売道具の私どもですが、なんともいない落ち込みようになりました」と衝撃を受けたという。現在放送されている「バイプレイヤーズ」パート2のシリーズについて「パート2をやるかやらないかという時に、同じスタッフ、同じキャストでやってほしいとおっしゃったのは大杉さんだと報告を受けました。この番組に対するお気持ちがあったんだと思います」と大杉さんが番組にかけていた思いを代弁した。

 訃報から一夜が明け、約1日の間に「大変たくさんのお問い合わせ、その他メール、電話が視聴者の方々からたくさんいただきました」という。内容は、放送が残っている「バイプレイヤーズ-」の第4話、第5話をどう扱うか、という点で、社長はできることなら、少なくとも第4話、第5話を続けられないものかと昨日のうちに編成に指示をしております」と明かした。

 小孫社長は「代わりを探すという議論はありえません」と断言。「他の方に何かをやっていただくとしても、作品自体を変える必要があるぐらいの存在感があった俳優さんだった。そういうお仲間を集めて『バイプレイヤーズ』という作品をつくってくださった。テレビ東京の社長として、そして適切かは分かりませんが1人の視聴者として感謝したい」とあらためて大杉さんに感謝した。

 他の出演者、スタッフ、関係各位の意思確認や調整が必要なため、断言はしなかったが、長田隆編成局長も「放送へ向けて調整に入っている」と語った。第4話については7割、第5話は3分の1ほどが撮影済みだといい、「ご遺族の方、共演者の方、スタッフの方のご理解をいただきながら」(長田編成局長)話を進めていくとした。

 テレビ東京の番組では23日放送の「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」(金曜、後9時)にゲスト出演していたが、この番組は予定通り放送するとした。

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