岩井志麻子氏と中瀬ゆかり氏、出版不況を憂う 岩井氏「紙に載りたい」
作家の岩井志麻子氏と新潮社出版部長の中瀬ゆかり氏が25日、TOKYO MXの生番組「5時に夢中!」で出版不況を憂えた。
番組では昨年の紙の雑誌の推定販売額が過去最大の減少率となったことが話題に。
かつて雑誌「新潮45」の編集長も務めた中瀬氏は「私も雑誌がすごく好きな人間としては…書店ってね、雑誌のコーナーに人が集まってきて、そこから雑誌を買って書籍の方に行ってみたいな王道のルートみたいなのがあって、雑誌売り場が花っていうか、そこに人がいつも並んでいるのが書店の風景っていうのがあるので、そこが雑誌そのものが届きかねたりとか、どんどんいい雑誌が廃刊になっている状況がありますから、それはちょっと悲しいですね」と、出版のプロの立場から憂えた。
岩井氏は「私も昔人間ですから、どんなにネットが全盛になっても、紙に活字っていうのが憧れで。ネットの連載もさせていただいていて、それはとてもありがたいことだし、頑張っているんですけど、やっぱりね、なんか実感が違うんですよね、紙に載っているのと違うんですよ。紙に載りたいっていうのがずっとありますね、私の中では」と、活字世代ならではの思いを訴えていた。
