三省堂国語辞典が“虎”辞書になる 装丁や用例まで初の阪神タイガース仕様

 出版社の三省堂は18日、「三省堂国語辞典」第七版のプロ野球・阪神タイガース仕様を2月下旬に発売することを発表した。阪神仕様の発売は初の試みで、装丁はもちろんタテジマ、用例にもタイガースが登場する。同社は「すべての阪神ファンに捧ぐ!」と猛虎愛をアピールしている。

 「三国(さんこく)」の愛称で知られる国語辞典に猛虎魂が注入された。ページを開けば「六甲おろし」が聞こえてきそうな、“虎の巻”が誕生した。

 「究極の特別仕様」(同社談)という辞典のケースはホームのユニホームを模したタテジマ。表はタイガースのロゴマーク、裏は球団旗が堂々と輝いている。帯には「六甲おろし」の1番の歌詞。手に取るだけでワクワクする装丁だ。ケースから取り出せば、ビニール表紙はタイガースカラーのイエロー。さらに見返しには甲子園球場の全体写真が掲載されている。

 見た目だけでなく、中身もしっかりとタイガース仕様。辞典の本文の用例の一部にも球団名が登場する。一例を挙げると「阪神」についての説明で、通常なら「大阪と神戸(コウベ)(を中心とする地域)。『-工業地帯』」となっているものが「『-タイガース』」となるなどしている。

 異色の辞典出版は、同社の出版局長が大の阪神ファンだったことがきっかけだった。最近ではスマホやパソコンで言葉を調べるようになり、辞典の需要が減ってきているだけに、阪神仕様の辞典で新たな購買層の拡大を狙った。プロ野球仕様の辞典が出版されるのは12球団の中でも阪神が初めて。初版は2万部を予定。同社の販売宣伝担当者は「幅広いお客さまに辞書に親しんでいただきたい。阪神さんは12球団の中でも、熱烈な1000万人のファンがいると言われているので」と熱狂的な虎党たちに期待を寄せている。

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