氏神一番、もつ鍋&食い逃げ詐欺で8600万失う過去

 ロックバンド・カブキロックスの氏神一番が17日、テレビ朝日系「グッド!モーニング」で3度の詐欺で8600万円を失った過去を告白した。

 氏神は80年代後半に一世を風靡(ふうび)した「いかすバンド天国」出身で、歌舞伎風のメイクで人気を博した。そんな氏神は「3回ですかね、だまされちゃった」とカメラの前で赤裸々告白。

 1回目は95年の「もつ鍋詐欺」。当時、最高月収1000万円あった氏神に、友人がもつ鍋屋が流行るからと話をもちかけ、内装やもつの仕入れなど1600万円を友人に預けたところ、開店当日になってももつが届かず。すぐに友人に電話したものの、電話は通じなくなっていた。「その時にだまされたってわかった。オープンしてすぐにガラガラ(閉店)。一瞬で終わりました」と振り返った。

 2回目は98年の「食い逃げ詐欺」。氏神は「今度は人任せにせず自分でやろう」と当時流行したビリヤード付きカフェバーをオープン。だがツアーなどで長期間、店を留守にすることもあったといい、そんな時に店長から「無銭飲食です」と連絡が。その連絡が一週間続き、氏神も不審に思ったところ、「実はその店長が友達をドンドン呼んで、無断で友達に飲食させ、高い酒も飲ませていた」ことが発覚。店は閉店に追い込まれ、わずか10カ月で2000万円を失ったという。

 03年には友人が経営する音楽学校に5000万円を投資したものの、学校は08年に経営破綻。投資金も戻って来なかったという。

 この3度の失敗で8600万円ものお金を失った氏神は「お金は返ってこない。たいてい忘れたフリをされる」と苦笑い。最近では同窓会で友人に10万円を貸し、未だにお金は戻って来ないという。「人間を信じないっていうのがいいのかどうか、だまされないぞって思って何もしないのがいいのかどうか。これは難しい問題です」と苦笑い。お金は失ったが、かろうじて借金はしていないことも明かしていた。

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