「第６８回ＮＨＫ紅白歌合戦」（３１日、ＮＨＫホール）

　安室奈美恵が特別企画で出演し、ＮＨＫのリオ五輪・パラリンピックテーマ曲に採用された「Ｈｅｒｏ」を情感たっぷりに歌い上げた。リハーサルでは何も触れられなかった安室の１４年ぶり紅白ステージに総合司会の内村光良は見とれていた。

　内村は安室を「平成を象徴する歌姫。時代を疾走した」と紹介した。白いドレスに身を包んだ安室はこれまでの２５年間を「色々経験させてもらいました。充実した２５年間でした」と笑顔を浮かべた。同曲について「日々、目的を持って頑張っている人のために書いてもらった曲です。応援ソングです。自分自身も励まされました」と思い入れが深いことを明かした。

　ファンへのメッセージを求められると「いつも応援してくれている皆様、ありがとうございます。私らしく引退の日を迎えたいと思います」と話すと、緊張していたのか手で顔をあおぐしぐさをした。

　制作統括の矢島良ＣＰは「スペシャルな空間」、「メモリアルな空間」からの中継を予定していると公表しているが、場所については「（回答を）控えさせていただきます」としていた。