桂春之輔 四代目春団治襲名成功祈願 師匠の出囃子に「響くものを感じた」
来年2月11日に四代目桂春団治を襲名する落語家の桂春之輔(69)が25日、大阪天満宮で襲名披露公演の成功祈願参拝を行った。
春之輔はこの日、三代目春団治さんや上方落語協会会長の桂文枝(74)も乗車した「赤い人力車」で繁昌亭から天満宮に向かい、一門関係者をはじめ多くの落語家仲間に見守られながら成功を祈願した。
春之輔は「出囃子(でばやし)が『野崎』に変わったとたんに何とも言えない心境になりました」としみじみ。関係者によると、参拝を行うために訪れた大阪天満宮の鳥居をくぐった際に、春之輔が使用している出囃子から三代目春団治さんが使用していた出囃子「野崎」に変わったという。
目に涙を浮かべているようにも見えた春之輔は「『野崎』の出囃子を聴いた時に(私は)鈍感な方ですけど、さすがに響くものを感じました」と振り返った。
関係者によると、春之輔は襲名後、出囃子として「野崎」を使いたいとの意向を持っているといい、2月の襲名披露公演以降に使用する方向という。
春之輔は襲名について「なるべく意識しないように、力まないように。華麗で華々しい芸風が伝わって来ているので踏襲できるのか不安なところですが一生懸命やらせていただきたい」と、改めて決意を語っていた。