道上洋三アナ、中村鋭一さん悼む 六甲おろし「優勝したら一緒に歌おう」と

 関西の名物ラジオパーソナリティーとして活躍し、衆参両議員を計16年務めた中村鋭一(なかむら・えいいち)さんが6日夜、大阪府内の病院で肺炎のため死去した。亡くなった中村さんから77年にラジオ番組「おはようパーソナリティ」を引き継ぎ今年41年目となる、朝日放送の後輩・道上洋三アナ(74)は7日、デイリースポーツの取材に「40年やっても、まだ1度も超えられたと思ったことがない、大きな先輩です」と悼んだ。

 中村さんとは、新人時代に実況の指導を受けて以来の間柄。中村さんの番組を「初回に『番組名が決まってません』と言って話題になったり。全てが異例中の異例。今のラジオの形を切り開いた方でした」と回顧した。

 77年に名物番組を引き継いだ際は「荷が重すぎる」と2度断った後に後任に入った。「六甲おろしを歌えば『鋭ちゃん以外が歌うな』と怒られ、聴取率も下がるわで、毎朝、やめたいと思ってました」と偉大な先輩の後を継いだ苦労を語った。

 中村さんからは「分からんことはリスナーに聞け」と助言された。後に「ミミズは鳴くのか」との話題が番組で出た際、学者や農家の人たちから知識や意見が続々と集まって話が広がり、リスナーと一緒に番組を作る意義を知り「今でもこれが番組のモットーになってます」と語った。

 最近も阪神が好調だと、中村さんから必ず気の早い電話がかかってきたという。「『優勝したら番組呼んでや。一緒に六甲おろしを歌おう』と、楽しみにされてましたね」。

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