NHK障害者キャスター・リポーターに女性2人決定 目標は有働アナ
NHKは23日、都内で木田幸紀放送総局長の定例会見を開き、2020年東京パラリンピックに向け公募していた2人の障害者キャスター・リポーターを発表した。選ばれたのは北海道出身の千葉絵里菜さん(22)と岐阜県出身の後藤佑季さん(21)。
この日、NHKで会見した千葉さんは、脳性まひ(電動車いす使用)の障害で手足が満足に動かない中、「初級障がい者スポーツ指導員」の資格を持ち活動中。自身も電動車いすサッカー、電動車いすスラローム、車いすカーリングなどのスポーツ歴を持つ。
今回の大役には「スポーツを通じて得た経験で、世界を広げられたことが私の財産になっている」と話し、この経験をもとに活動をしていくという。また、自分と同じように障害を持つ若い人にも、自分の活動を通じて「何事もあきらめない。できることはたくさんあると伝えたい」と思いを語った。
目標とするキャスターには「NHKでは有働由美子アナウンサー」と名前を挙げ「朝起きて見る顔が有働アナだとうれしい。こんな風になれたら!と思う」と話した。
また後藤さんは、難聴(人工内耳使用)の障害を持つが、陸上(100メートル走など短距離)の競技を経験してきた。「障害者が活躍する姿にスポットライトを当てようという今回の取り組みにとても感動しています。私には『難聴』という目に見えない障害があります。目に見えない障害を含めてさまざまな障害ある人とない人の橋渡し役になりたいと思っています。負けず嫌いな性格を生かして、障害のある人が暮らしやすい社会になるために頑張ります」とコメントを寄せた。
