ビビット、BPO「放送倫理違反」判断を受け番組内で謝罪

 TBSテレビ「ビビット」(月~金曜、前8時)は6日放送の番組終盤で約2分間にわたり、BPO(放送倫理・番組向上機構)が前日(5日)に同番組が今年1月31日に放送したホームレス関連の特集を「放送倫理違反」と判断したことを受けて、謝罪した。

 同局の吉田明世アナがまず頭を下げ、「ホームレスの男性を取り上げた今年1月の私たちの放送について、BPO放送倫理・番組向上機構はきのう、放送倫理違反があったという判断を示しました」と示し、続けて「私たちの番組は1月31日、多摩川河川敷で多くの犬を飼っている男性を取り上げた際この男性を『犬男爵』と呼んだ上で、別の男性の発言を引用して『人間の皮をかぶった化け物』などと極端なイラストをつけて放送しました」と問題となった放送内容をあらためて示した。

 さらに、前日(5日)のBPO放送倫理検証委員会の会見シーンを放送しながら、吉田アナは同委員会が「人間性を否定するような強烈な言葉だけをピックアップした表現方法には弁解の余地がない。すぐに怒鳴り散らすという粗暴な印象を与えた編集も表現上の問題として見過ごせない」という意見を示したことを紹介。続けて、同委員会の「そして、ホームレスの男性の人格を傷つけるだけでなく、ホームレスの人々への偏見を助長するおそれもある表現は不適切であり、放送倫理違反は明らかであると結論づけました」という見解を伝え、「また別の男性へのインタビューを本人に断りもなく撮影し放送した点については、取材対象との信頼関係を損ねる行為であり、これも放送倫理違反と判断すると指摘しました」と示した。

 この後、吉田アナはTBS側の「番組ではこの放送について3月3日に謝罪放送をするとともに関係者の方々におわびをいたしました。私たちは今回の意見をしっかりと受け止めて、こうしたことが再び起こらないよう努めてまいります」という謝罪の言葉を示すと、目をつぶるようにして再び頭を深々と下げた。

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