橋本健市議 政務活動費不正疑惑を否定も「証明できる資料ない」

 会見で質問に返答に窮する橋本健市議=神戸市役所(撮影・開出牧)
 橋本健市議
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 今井絵理子参院議員(33)との不倫疑惑渦中で、今度は「週刊新潮」に政務活動費を巡る疑惑が報じられた神戸市議の橋本健氏(37)が23日、神戸市役所で会見した。公費約720万円を使い、50万部以上を発行したとされる政策チラシの「架空発注疑惑」を否定したが、市民への配布に関し「現状、証明できる資料などはない」と謝罪。チラシの大半を「自分で投函(とうかん)した」「万は超えている」などと主張したが、廃棄したチラシもあることを明かした。       

 「架空発注ではありません」。冒頭で勢いよく疑惑を否定した橋本氏だったが、明確な反論資料などは持ち合わせておらず、ほぼ丸腰状態。約50分、主張のみに終始した。

 23日発売の「週刊新潮」は、橋本氏が政務活動費約720万円を計上し、2010年から5年間に発行・配布したとしている政策チラシ「ハシケン通信」のうち8回分に関し、発注した印刷業者の存在や、市民への配布が実際に行われたかに疑義を呈した。

 橋本氏は発注業者に関して、知人経営のA社にデザインを、別のB社に印刷を依頼したとし、複雑な領収書の処理などを説明。「業者は実在する」と釈明した。

 また、8回で50万部以上を発行したというチラシの配布に関しては、「ご批判を免れないが、現状、客観的に(配布事実を)証明できる資料等がない。どうしたらいいか悩んでいる」と話した。

 橋本氏によると、8回のうち業者委託したのは1回だけで、残り7回は「郵送したり、自分で、あるいは知人にも手伝ってもらって投函に回った。(投函部数は)万を超えている」と主張。夜間、朝までかかって投函に回ったこともあるといい、服装は「ジャージーや雨カッパだったこともある」とした。

 報道陣からは「(全部で50万以上刷っているのなら、1回は業者に頼んだとしても、自分で投函した数は)万どころか10万部を超えているのでは?」と真偽を疑う声が。橋本氏は「数はかぞえてませんが」とあいまいに返答。チラシを配布しきれず、大量に廃棄したケースがあったことも認めた。

 今井議員との関係を「一線は越えてない」とした橋本氏。「政務活動費の使途が明確に示せないのは、越えてはいけないライン」と指摘されると、「その表現への回答は控える」「今井議員に関しては控えたい」と回答しなかった。

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